こんにちは、尼崎の司法書士の村田です。

今回は相続のお話です。
タイトルには小難しい四文字熟語が並んでいますが、内容はさして難しいものではありません。

代襲相続とは、例えば、亡くなられた方(親)に子供がいる場合、民法上子供は相続人となりますが、子供が親より先に亡くなっており、孫がいる場合は、孫が相続人になります。つまり、一世代飛ばした相続が発生した場合です。そして、その孫のことを代襲相続人と言います。

数次相続人とは、一言でいうと連続して相続が発生した場合です。例えば、親(A)が亡くなり、子(B)が相続したが遺産分割等する前にその子(B)が亡くなり、さらに子(C)が相続することを言います。

代襲相続も数次相続も亡くなられた方(被相続人)から見れば、最終的に孫が相続人となっている点では共通していますが、順番が異なります。この順番が大切になってきます。順番が異なると相続人も異なってくることがあるからです。
例えば、亡くなられた被相続人(A)に子が1人(B)いたとします。その子Bには妻Zと子Cがいたとします。
この場合に、代襲相続の場合は、BがAより先に亡くなっている場合なので、Aの直接の相続人はAから見て孫にあたるCです。つまり、Bは一切Aの遺産を相続していません。そのためZはBの妻なので、Bの相続人ですが、Aの遺産については何ら権利もありません。もちろんBの遺産については法定相続分が1/2あります。
しかし逆に、数次相続の場合は、A→Bの順番に亡くなっています。つまり、BがAの遺産を相続した後に亡くなっているため、いったんAの遺産はBの財産になっています。そしてBの相続人である妻Zは、Bが相続したAの遺産についても法定相続分である1/2の権利を有することになります。

このように、代襲相続と数次相続とで相続人が異なってくることもあるため、遺産分割協議をする対象も変わってきます。

不動産について、相続を原因として所有権移転登記等をする場合で、法定相続分を修正する場合は、すべての相続人に遺産分割協議書に実印を押してもらい、印鑑証明書を添付しなければなりません。また、相続人が変われば、必要な戸籍等も変わってきますので注意が必要です。

先日依頼を受けた相続登記については、親族6名で共有している不動産を有していたのですが、そのうちの1名が10年ほど前に亡くなっており、さらに他の3名がここ1年くらいの間に立て続けにお亡くなりになっているという案件でした。
つまり4名分の相続を原因として共有持分移転の登記をしたのですが、代襲相続に数次相続を絡めての相続関係の把握から、遺産分割協議書の相続関係の併記、過去の除籍等の廃棄により必要な戸籍収集が不可能だったり、登記上の住所から亡くなる最後の住所地までの住所の変遷の繋がりがつかない、などなど・・・色々注意を払う部分が多かったのですが、幸いそこまで相続人の数も多くなく、また皆さん協力的だったので特に問題なく終わりました。

法律上、不動産の登記名義については変更が生じたからと言って、必ず変更しなければならないという義務はありませんが、かといって放置してしまうと、後々の手続きが煩雑になり、時間と費用が余計にかかってしまうということになりません。特に相続を原因とする場合、何年も放置すると上述したように代襲相続や数次相続がいくつも発生し、相続人同士が会ったこともなかったり、そもそも名前すら聞いたことがなかったりするケースもあります。そのような場合は、相続人同士ですが見ず知らずのため、協力することに否定的だったり懐疑的な方もいらっしゃいます。そうなってくると結局相続登記をできずに塩漬け状態になってしまうケースもありますし、相続人の中に行方不明者などが出てくるケースもあります。

このような事態を防ぐために可能であれば、お早目に相続関係のお手続きをすることをお勧めします。

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