こんにちは、尼崎の司法書士の村田です。

7月に入り、梅雨の合間、だいぶ暑い日もありますね。
セミの声も聞こえるようになってきました。
また3月決算の企業も株主総会が終わって落ち着いた頃でしょうか。

さて今回は、兄弟間での不動産売買についてお話します。
先日、こんなご相談がありました。
お兄様の名義で分譲マンションと銀行からの借入(住宅ローン)による抵当権の設定がされているが、実際に住んでいるのは妹さんで、ローンの支払もその妹さんがしているので、所有権の名義をその妹さんに移して妹さんの名義で住宅ローンを組みたいとのこと。すでにローンがなければ、代物弁済を原因で所有権移転登記をすれば贈与税もかかりませんし、一番実態に即した登記だったのですが、今回は住宅ローンがまだ残っていますし、一括で完済することも不可能です。
また贈与をするととんでもない贈与税がかかります。
となると・・・やはり売買ですかね。

そこで、相談者の方に一度今現在、お兄さんの名義で住宅ローンを組んでいる金融機関(某大手銀行)に相談をしてもらいましたが、兄弟間の売買を直接する取引について融資はできませんと。ただ仲介業者を挟んであくまで一般(親族間売買ではない)の売買としてなら可能であると。
確かに、その銀行の担当の方が言うのは一理あります。仲介業者を挟むということは、法律上認められた宅建業者の宅地建物取引主任者が重要事項を説明しますので、物件に大きな瑕疵(キズとなるようなもの)はないのが通常で、ある程度物件の安全性は確保されます。住宅ローンを融資する金融機関としては、物件に取り返しのつかない瑕疵があれば、担保価値は大幅に下落してしまいますので死活問題です。そのため仲介業者を介しないということは、物件の安全性が担保されていないということですから、当然イヤがります。
しかし、仲介業者に依頼することの一番のメリットは、売主であれば買主を探してもらえる点で、買主であればいい物件を見つけてくれる点です。今回の案件においては、売主も買主もすでに決まっていて、そもそも買主は長年その物件に居住しています。
つまり、仲介業者を介するメリットがあまりないことになります。
また買主様もそもそもすでに住んでいるため、物件の安全性についてはあまり問題にはなりません。

ご相談者は、他の大手金融機関に相談にも行かれたみたいですが、結論としてはどこもNGとのことでした。

そこで、私に何とかならないか?とご相談がありました。

私も本来は、モチはモチ屋で不動産の売買のことなら不動産仲介業者さんに頼むべきだと思っておりますが、ただ専門性のあるお仕事ですので仲介手数料も安くはありません。

そんなこんなで少し迷いましたが、、、

できる限りのことはしましょう!それが村田事務所です。

兄弟間売買については、そもそも法律上問題はないですし、必要な書類は私が作成すれば済む話なので問題はありません。やはり、ネックなのは、仲介業者を介さず兄弟間売買で住宅ローンを融資してくれる金融機関を探すことです。

そこで事務所の近くのお世話になっているいくつかの金融機関の担当者を訪ね、事情を相談してみました。
するとその内一つのとある金融機関が何とかなるかもしれないとのこと。話を聞いてみたいと言ってくれました。
早速、ご相談者にその旨を伝えると、ぜひ相談に行きたいと。
その後、日程を調整し、相談に行かれ、無事に融資の審査が下りました。

そして、先日、抵当権抹消登記に所有権移転登記と住宅ローンの融資に伴う抵当権設定登記も無事完了し、業務終了しました。

当事者にもある程度動いていただきましたので、完了するまで少し時間はかかりましたが、依頼者の方も非常に喜んでおられて良かったです。

もちろん、登記関係以外の紹介料や仲介手数料などといった費用は一切受け取っておりません。そのため仲介手数料が丸々浮くような形になりました。

ただあくまでも私は不動産業者ではありませんので、売却や購入についてのご相談があった場合に、ご希望であれば信頼のおける不動産業者をご紹介させていただいておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。