こんにちは、司法書士の村田です。

先日、神戸のハーバーランドで遊覧船に家族で乗ってきました。
絶好の天気で、ポカポカ陽気でした。
潮風が非常に気持ちよかったです。

先月、今月とあまりゆっくりできませんでしたので、久しぶりにノンビリできました。

さて、今回はこのまま私の平凡なプライベート話で終わるつもりだったのですが、少し寂しい気もしますので、若干お仕事の話をします。

今日のテーマはこのまま船でいってみましょう!

 

と思いましたが、ぶっちゃけ職務外です、、、
やめときましょう。

 

ちなみに船舶の登録を業として行っているのは、「海事代理士」という方になります。
海事代理士の業務としては、船舶の登記・登録、海事許認可、船員の労務などなど・・・
つまり、海の司法書士・海の行政書士・海の社会保険労務士といったところでしょうか。
船舶関係の登録・許可・労務のスペシャリストです。

監督官庁は司法書士が法務省、行政書士が総務省、社会保険労務士が厚生労働省、海事代理士は国土交通省です。

色々資格ってあるもんですね。
ちなみに「~士」という資格業を俗に「士業」といいます。
近年、通信教育で資格取得のテレビCMや広告をよく見かけます。
その中には「士業」の取得についてのものも多いです。

「資格を取ってなりたい自分に!」
「資格があれば転職に有利!」
「独立開業して自分で稼げる!」

などなど、耳触りのいいキャッチフレーズもよく聞きます。

各士業の業界を知らない方は、「ホントに?そんなにうまくいくの?」と思う方も大勢いらっしゃると思います。

上で挙げた3つのキャッチフレーズは本当なのか?

士業をしている立場から言わせてもらうとあながちウソではないような気がします。
ただ、あくまでも言葉どおり判断するならです。

「資格を取ってなりたい自分に!」
→その資格がどうしてもほしい、昔からの夢だ、その資格の肩書がほしい、そういう方にとってみれば資格を取れば念願叶ったりです。

「資格があれば転職に有利」
→もちろん何もないより資格があった方が有利に決まってます。特に自分が転職したい業界に関係する資格であれば当然有利になります。

「独立開業して自分で稼げる」
→「士業」は大体、独立開業を元々予定されている資格です。もちろん中には実務経験が必要だったりする資格もありますが、例えば、司法書士であれば、試験合格後いきなり独立開業も可能です。自分で稼げちゃいます。またその反面、独立性が強いため、仮に誰かに雇われていても、最終的には自分で責任を負わなければならないことが多いです。

このように言葉通りであれば、その通りのような気がします。

しかし、本当のところそんなに甘くはありません。

「資格を取ってなりたい自分に!」
→資格を取ってなりたい自分になったはいいですが、資格を取ったことがゴールではありません。ようやく土俵に立つ資格を得ただけです。これからどう生かしていくか、本当になりたい自分になるためにはさらなる実務上の経験や勉強など努力が必要になります。

「資格があれば転職に有利」
→転職したい業界とまったく関係のない資格を取っても何ら意味がありません。
例えば、私が今から販売業や旅行会社などに転職するとして、司法書士をしていたことが有利になるとは到底思えません。
考慮されるにしても、司法書士をしていて学んだことの中で中には役に立つこともあるでしょうが、それは資格自体が転職に直接有利に働いているのではなく、単に社会人としての経験や職歴にすぎず資格はあまり関係ありません。

「独立開業して稼げる」
→ここがみなさんが一番気になる部分だと思います。
これがまだ一番合ってるのかなと思います。
ただ、資格を取ったからといって自動的に稼げるわけではありませんし、看板を上げているだけで十分に稼げるわけでもありません。
一言でいうと、個人事業主なので、単純に売上の中から経費と税金を除いた部分は全部自分がもらえます。
いうなれば完全歩合の成果報酬制です。
なので、無茶苦茶稼いでる人もいれば、稼げず廃業する人や勤めに戻る人もいます。ピンキリなのです。

これらは、司法書士に限ったことでなくほとんどの「士業」に当てはまるでしょう。

単純に資格を取りたいだけとか、勉強したいということであれば、軽い気持ちで受験してもいいと思います。
ただ、資格を取って食っていこうと思っているなら、資格を取った後のその後のこともある程度ビジョンを持っていた方がいいような気がします。
ましてや、取りたい「士業」に関係する仕事をしたことがない方については、私は超えなければならないハードルが多いと考えます。
1資格試験に合格する(合格)→2どこかの事務所で修業させてもらう(就職活動・実務経験)→3開業する(独立)→4食っていけるくらい稼ぐ(軌道に乗せる)→5事務所経営を維持し続ける(維持)
もちろん、2をすっ飛ばしていきなり3の独立開業する人もいらっしゃると思いますが、それでも1を抜いたとしても、3~4つのハードルをクリアしていかなければなりません。

ちなみに私はこの中で一番高いハードルは5だと思います。
通常の事業や会社経営と同じで継続・存続し続けることは大変ですよね。

そう考えると、ついつい資格を取ることばかりに目が向いてしまいがちですが、資格を取ったからと言って、決して安泰ではないんです。

私もどちらかというと合格することのみしか考えていないクチだったため、資格取ってからの方が大変だと感じたタイプです。

そんな私も司法書士として7年目に突入しました。

司法書士としてやりたいこともまだまだいっぱいあります。

そう考えると超えなければならないハードルは5つだけではないような気もします。

1つずつ着実に超えていけるように日々精進していかないといけないなと思います。