こんにちは、司法書士の村田です。

今回は、業務を離れて私の地元での活動についてお話しようと思います。
私は尼崎市の地元消防団に属しています。
先日、1月26日は文化財保護デーであったため、富松神社において防災訓練が行われました。 もちろん私も参加して参りました。
富松神社は、兵庫県の指定文化財に登録されており、すぐ向かいに東富松消防分団の器具庫もあります。

私は、訓練の一環で放水をしましたが、やはり実際にホースを持って放水すると改めて身が引き締まりますね。庭に水を撒くのとはわけが違います。水圧が凄いため、がっちり構えていないと抑えきれず、ホースの先が暴れてしまいます。ホースの先は、金属製ですので暴れて人にでも当たってしまったら、大変なことになってしまいます。

地域の方々も参加して、2時間くらいで訓練は終わりましたが、自分の子供にちょっとしたオヤジの背中を見せられたのは良かったです。まあ顔まで覆うようなカッパを着ていたため、実際、放水しているのが私だったとは気付いていなかったみたいですが、、、(笑)

さて、ここで消防団とはなんぞや?と思われた方もいっらっしゃると思いますので、消防団について説明します。一応司法書士なので、法的な根拠も交えつつ説明します。ちょっと堅苦しいかもしれませんが、少しでも消防団というものを知って頂ければうれしいです。
消防団は、消防組織法第9条に「市町村は、その消防事務を処理するため、次に掲げる機関の全部又は一部を設けなければならない。消防本部 消防署 消防団」と定められており、消防団も消防組織の1つと法的に位置づけられています。そして、実際に消防団を置くかどうかは、各自治体の条例で定めることとされています(同法18条1項)。消防団は消防団員によって組織されており、消防団員にも消防法により消防職員に準じて必要な権限が与えられています。例えば、わかりやいところでいいますと、優先通行権や緊急通行権で、火災現場に赴くときなどの緊急の必要があるときは、通常の消防車と同じように、サイレンを鳴らし、優先的に公道を走ることができますし、場合によっては、公道ではない空地なども通行することができます(消防法第26条1項・27条)。
また、消防団員は、地方公務員法において、非常勤の特別職の地方公務員として定められており、市町村長の承認を得て、消防団長が任命します(消防組織法第22条)。任命ですので、辞令式も行われますし、消防団長から辞令書の交付もあります。毎年の報酬や出動手当も条例で定められていますし、条例によって一定年数務めた場合は、勤続年数によって退職報奨金も支給されます。さらに公務災害による死亡や高度障害を負った場合の補償もありますし、功労者には国等からの表彰もあります。

次に、尼崎市の消防団についてですが、尼崎市には消防団自体は1市1団と定められているため、消防団としては1団ですが、その中に合計58もの分団が存在しています。私はその中で上ノ島分団に属しています。 消防団員数は、平成26年4月1日時点で922名。922名と聞くとかなりの人数と感じますが、尼崎市の消防団員の定数は条例で1000名と定められており、これでも年々減少傾向にあるみたいです。
消防団員の減少傾向は尼崎市に限ったことではなく、全国的に見ても消防団の数も団員数も年々減少傾向にあるみたいです。これも少子化の影響でしょうか。また都市部ではあまり消防団というものを聞かないですし、過疎化の影響もあるかもしれません。

このように年々減少傾向にはありますが、 私は、消防団というものは必要なものだと思います。
通常の火災現場では、本職である消防職員の方々だけで十分対処可能であることがほとんどであるとは思います。しかし、日本は木造家屋が非常に多く、災害も多い国です。延焼による大規模火災や、地震などの災害時には、消防職員だけでは、そもそも絶対数が足りません。地域において消火活動や救助活動を、消防職員の代わりに行える組織は非常時においては、重要なものであると思います。
実際に1995年の阪神淡路大震災では、尼崎もそうですが、神戸や西宮の消防団員の方々が大勢活躍されたと聞きます。
また2011年の東日本大震災においては、防潮堤の閉扉や住民の避難誘導をギリギリまで行った数多くの消防団員の方々が津波の犠牲になったと聞き、胸が苦しくなりました。
避難や救助活動で命を失ってしまうことは本来あってはならないことだとは思いますが、それだけ、責任感を持って人命を救いたいと思い実践することは、並大抵ではできることではないと思います。それと同時に、消防団員は時には命の危険と隣り合わせであるということも決して大げさではないと感じました。

このように消防団は地域防災の観点からなくてはならないものであると思います。

自分の家族は、自分の街は、自分で守る!

「いや、お前なんか大した力ないやん!」とツッコまれそうですが、まったくその通りです。私一人の力なんて微々たるものです。自分で守るなんてまったくおこがましいです。
だからこそ、ご近所や地域の方々と連携して、協力しあっていくことが何より地域防災では重要だと思います。その中で消防団という地域の防災自治組織が存在するのだと思います。

これからも、司法書士としてだけではなく、微力ながら地域の防災活動に積極的に関わっていけたらと思っております。